「フォグランプ」というと現在の車では、ほとんど標準装備されていますよね。昔は後付けで取り付けるのが主流でした。
最近のフォグランプの性能はかなり良くなっていますが、それでも白熱球よりも明るくしたい方も多いようです。
最近のフォグランプの特徴は?
最近のフォグランプの最大の特徴は消費電力の縮小化です。
今現在純正フォグランプではバルブタイプのH3が一番古いタイプのバルブになります。消費電力は55Wです。
現在の新車に使われているバルブはH16やPSX24W・PSX26W等の消費電力が19Wや24W・26Wになっており、昔のH3バルブに比べるとかなり暗さを感じるようになっています。
フォグにHIDを入れると溶ける?
最近のフォグランプは昔に比べると消費電力を落としているために暗くなりがちです。
では明るくするにはと、単純に考えた時に「HIDはかなり明るいから…」と「これならフォグランプを明るく出来る!」と考えてしまいますが、そこには【落とし穴】があるのです!
それはHIDを点灯した時に出る『前面方向への熱』です。この熱でフォグランプカバーが溶けてしまうのです。
H8以降のバルブを使用している場合、現在のフォグランプカバーは簡単に言うと樹脂ですから強い熱が加わると溶けます。
LEDフォグとHIDフォグの照射比較
フォグランプには【LEDフォグ】と【HIDフォグ】のタイプがありますが、どちらが実際に取り付けた場合に優れているのか判断するには照射比較をするしかありません。
照射比較は車を壁に近づけてライトを点灯するのですが、フォグランプの場合にはカットラインを設ける必要がある事が法律にも明記されています。
規定ラインを越える光はNGと言う事になります。
LEDフォグランプは、純正のバルブよりも明るく照射されます。またカットラインを綺麗に出せるので、カットライン以下であれば対向車が眩しく感じる事は有りません。
HIDフォグランプは、純正バルブやLEDフォグよりも断然明るく感じます。
但しHIDフォグランプでは「純正ハロゲンの3倍の光量がある」と言われているだけあって、HIDの光が強すぎるので カットラインよりも上方に光が拡散してしまう傾向が高くなります。
これだけ明るいと対向車に取っては「幻惑光」となり、基本的にはNGになってしまうので、どちらかと言うとフォグランプに適しているのはLEDの方でしょうね。
車検に通るフォグランプの条件とは?
そうなる気になるのが「車検をクリアできるフォグランプとは?」と言う事になります。HIDフォグランプも車検に通らない訳では有りません。基本的には検査員の判断がある程度入りますからね。
条件には『必ずカットラインが綺麗に出ている事』になります。また後付けの場合には取り付け位置にも注意が必要になります。またローダウンしたことで規定の高さが出ていないと言う場合も考えられますので、注意しましょう。
この他にも「フォグランプのみだけを点灯させてはNG」「2個以上のフォグランプを同時点灯してはいけない」「必ずポジションランプより下に付けなければいけない」「フォグランプは別のスイッチで操作し、わかりやすい表記をしなければならない」等など規定がもうけられています。
LEDはカットラインも綺麗に出ますし、熱も出ない・消費電力も少ないですから、LEDに交換できる方はお薦め致します。
ただH3のバルブのフォグランプを使用している場合は取り付けスペースがないので販売されていない可能性があります。自分の車種に対応しているのがあるか確認してくださいね。