ヘッドライトをHIDに交換して、車の見た目も、前方の見通しもよくしたいと考える人もいるのではないでしょうか。
交換するにあたって気になることといえば、やはりバルブ交換費用がどの程度かかるか気になるものですよね。
普段から車の部品交換に慣れていて、たいていのものは自分でできるという人は別として、ほとんどの人は購入先で交換をお願いすることになります。
ここでは、オートバックスの場合について説明します。
HIDバルブについて
現在自動車の主要なヘッドライトはHID式の物が多くなっています。毎日ヘッドライトをつける方もいれば、たまに点灯するくらいという方までいるとは思います。
従来のハロゲンランプに比べると高寿命とも言われているHIDバルブですが、どれくらい長く使用できるのでしょうか?HIDの明るさにもよりますが、純正で使用している明るさ(4500K)で毎日2時間点灯した場合のHIDの寿命を見て行きたいと思います。
HIDバルブの寿命
HIDバルブの新品が100%であった場合にどの段階で交換した方がいいかと言うと光の明るさが70%以下になった時に交換する事が望ましいと言われています。いつ70%以下になるかと言うと3年経過する辺りです。
自分では明るさの変化に気がつかないと思いますが、30%も暗くなっていると考えればかなり視認性も悪くなっていると言う事になります。なので、3年を目安にHIDバルブの交換を考えておく必要があります。
HIDバルブ交換の仕方は簡単?
純正車両または、HIDバルブを後付けされている場合には、純正のハロゲンランプと同様の交換と同じ方法によって交換する事が出来ます。
但し、ハロゲンヘッドランプからHIDヘッドランプに交換する場合には、ハロゲンランプの配線をそのまま使用すると電源の供給が安定しないために、光が安定しません。その為にはバラスト(電源安定装置)の設置が必要になる為に、新たに配線を組む必要性が出てきます。
配線を組むことが出来ない場合には店舗などで組んでもらう方が良いでしょう。
バルブ交換費用や工賃について
まず、HIDのバルブを交換する場合、ヘッドライトを外さずに、バルブだけの交換で済む場合と、交換の際にヘッドライトの取り外しが必要になる場合との2つのパターンがあることを覚えておきましょう。
ヘッドライトの取り外しが必要な場合は、それだけ作業工数が増えることになるので、バルブ交換費用もかかるということになります。
オートバックスの場合ですと、店舗や地域による違いはありますが、ヘッドライトを外す必要がない場合は、左右2箇所で約3000円~4000円程度、ヘッドライトを外す必要がある場合は、左右2箇所で約6000~7000円程度が相場となります。
事前にバルブ交換費用を把握することができれば、HID本体やコントローラー等のHIDに付随する部品も含めての総額費用も明確にでき、予算も立てやすくなります。
気になる商品があるのであれば、事前にバルブ交換費用がどのくらいになるのか、オートバックスに確認をしておくとスムーズにいくのではないでしょうか。
他店の料金相場
他店のヘッドライトバルブの料金・相場を紹介します。
業者 | 球のみ | コンバージョンキット取付 |
オートバックス | 2,200円(税込)~ | 16,500円(税込) |
イエローハット | 2,200円(税込)~ | 要問合せ |
タイヤ館 | 3,300円(税込)~ | 要問合せ |
ディーラー | 4,400円(税込)~ | 要問合せ |
整備工場 | 2,200円(税込)~ | 要問合せ |
ガソリンスタンド | 3,300円(税込)~ | 要問合せ |
HIDバルブのおすすめメーカーは?
HIDバルブを交換する場合にはどのメーカーがいいのか?と思いますよね。点灯にはいろいろな商品が並んでいますし、インターネットにはそれ以上のHIDバルブがありますからね。
ただ、言える事は1つです。定評のあるメーカー品を使う事が一番です。安いからと言って購入したHIDバルブがすぐ付かなくなった等というトラブルもありますから。
ここでは、お薦めのメーカーと特長をご紹介します。
◆小糸製作所
メーカーの純正品を扱っています。品質と安心感は一番でしょう。◆BOSCH(ボッシュ)
こちらも自動車メーカーが使用している電気系のメーカーになります。HID化キットを手ごろな値段で販売もしています。◆スタンレー
ヘッドライトに定評のある電気系のメーカーです。日本のメーカーだけに品質の安定感はあります。◆フィリップス
海外のメーカーになりますが、自動車から医療機器まで幅広い実績のある企業になります。HIDの部品関連もかなり幅広く取り扱っている事でも有名です。◆PIAA
自動車のHIDバルブの種類も多く、好みの明るさを選択できる。より明るい光を求める人為にアップグレード用のバラストも販売しています。
HIDバルブを自分で交換してはいけない理由とは?
基本的にHIDバルブとハロゲンバルブでは電圧の負荷状況が違う為に、HIDバルブの場合には『自分で交換しないように』とメーカーの説明書には書かれています。
一見普通のバルブ交換と同じように思えますがHIDバルブに交換する場合に、最大で25000Vの電圧がかかるとされています。バルブ交換中に誤って電源をONにした場合には「大けが」または「心停止」などが起きる可能性があります。
この時に、他の配線にも電気が流れ込む可能性もありこの場合は電気系統全てが黒こげになってしまいます。
またバルブとカプラをきっちり取り付けないとハロゲンでは点灯しないだけですみますが、HIDの場合はカプラ付近でスパークし火災の可能性もあります。カプラが融け落ちても放電が止まらない為です。